What would turn the disaster into a catastrophe would be if the heavy metals in the waste were to penetrate the aquifer under the park.
ちなみに出典はWEB上で公式に見ることができました: www.irishtimes.com
if 節は副詞節を作るが be 動詞は SVC であり、C には名詞句・節しか入らないので妙だと感じたり誤読したりする場合があるようですが、次のような補文標識の一種だと考察されています。
訳すとしたら「この災害を大惨事へと変えるものがあるとすれば、それは廃棄物中の重金属が公園の地下にある帯水層に浸透するようなことがあるかどうかということであろう」となるでしょうか。
mixi.jpに少し説明されていますので、ページが将来消えたときのことを考えて関係のある部分だけを引用しておきます:
Aera Englishのなかの記事の文で The only sign amid all the goodwill that cultures had clashed was when i crept quitely ouside to vomit. この文での主語はwasより前の部分でその状態を表すのがwhen 以下になるのは想像がつくのですが…。when以下は時を表す副詞節になりますよね。 wasの補語に当たる部分はどれになるんでしょうか?
このwhenは確かに副詞節ですがやや特殊です。この文は指定文的特性を持つ分裂文(強調構文)の一種で、be動詞も「指定」を表す役割をしています。
まずは、指定文というものからご説明します。次の文を見てください:
The bank robber is John.
一見、普通のSVCの文に見えますが、
Taro is a student.
John is smart.というのとは明らかに違います。下の文はTaroという個体に対し「学生」という属性を付与する、あるいは、Johnという個体に対し「賢い」という属性を付与するものですが、上の文は「(X)が銀行強盗である」という前提のもと、その(X)の値を満たす値はJohnであると、「指定」する働きをしています。
分裂文(強調構文)もこれと同じ働きをします。
It was this problem that he explained.
(彼が(X)を説明した。その(X)の値を満たすのはthis problemだ)
What he explained was this problem.
(彼が(X)を説明した。その(X)の値を満たすのはthis problemだ)なお、学校文法では上の二つの文(ItとWhatの文)を関連づけて教えないことも多いかと思いますが、言語学的には、上をIt-分裂文、下をWh-分裂文として同種の構文として扱うのが普通です。
It-分裂文でIt beとthatの間にくるのは、名詞だけではありません。時には副詞節もきます。
It was because he was sick that he stayed away from school.
It was only when I begun to work that I understood the value of free time.このことから、分裂文のbe動詞はごく典型的なSVCにおけるbe動詞とは異なるルールを持っていると考える必要があります。
この副詞節パターンをそのままWh-分裂文にすることは難しいのですが、wh句に名詞を補うことで、似たようなものを作ることはできます。
The reason why he stayed away from school was only becuase he was sick.
?The time when I understood the value of free time was only when...この種の文ではonlyが前にフローティングして、
The only reason...
The onlt time...などとなりやすいことにも注意が必要です。もともとが分裂文のbe動詞なわけですから、本来補語となりえない副詞節(例えばbecause節)もbe動詞の後ろに現われるということなのですね。
今回問題になっている文もこのタイプの一種だと考えることができます。全てが、the reasonとbecauseのように、前と後ろが意味的に関係しているものだとまだいいのですが、実際,新聞記事や会話などでは、
The only thing that could make the situation worse would be if he came to the party.
(これ以上事態が悪くなるとしたら、それは彼がパーティーにくることくらいだ)のような文が結構出てきます。この場合のifは名詞節では絶対にありませんが、かといって普通の副詞節とも言いがたいんですね。
今回の文でwhenが使われているのも、本来ならthatとでもしたほうがよいでしょう。が、
I like it when you are smiling like that.
(君がそのように微笑んでいるのが好きだ)のようにwhenは「~ということ」に近い意味を持つことがありますので、そのイメージが先行してこのような文が出てきたと考えるといいかと思います。
もともと一種の破格的構文なので上のThe thing...ifの構文が直訳しにくいのと同じく、今回の文もあおこさんのご指摘通り直訳するのは難しいです。whenのかわりにthatをあてがうか、意訳をするしかないと思います。
ちなみにこの種の文では主語のonlyを抜くと容認度が下がる傾向があります。
?The sign amid all the goodwill that cultures had clashed was when i crept quitely ouside to vomit.
It分裂文でも
It is only when...that It is only if...that
は普通に言うけれど、
It is if...that It is when...that
は少し言いにくいという特性があります。これは指定文の特性ゆえに生じるものですが、このことからも今回の文と分裂文に強い関係があることがわかります。
===
2) The reason why he stayed away from school was becuase he was sick.このbecauseは規範的にはthatになります。従って、becauseは母語話者が統語的な制約ではなく意味的な連関に影響されて使用したということだと思います。そのようなものが副詞節かどうかという議論はあまり意味はないと思うのですが。
===副詞節か名詞節かというのはここでは学習文法の観点からどう説明できるかを言っているので、言語学的な議論ではそういう分類が妥当ではなくなるのはある意味、当然です。例えば
I hate it when people keep me waiting.
What would be a good idea would be if you hired a bodyguard.という例文のwhenやifなどを、McCawleyは形式上は副詞節の形をしているが、修飾節ではなくむしろ補文として機能している、と説明しています。この説明は妥当だと考えますが、補文という概念が学習者には分かりづらいと思うので、そうは説明せず、副詞節だが特殊なもの、と言うにとどめました。
通時的に見た場合、意味的な連関で用いられていたものの意味が希薄化し、新たな統語的機能を持つことも歴史的にはしばしば起こることが指摘されています。というよりも統語とは本来そういう抽象化されたスキーマータの集合体だとも言えます。例えばbecauseについて言うと、
Just because he is smart doesn't make it right to say such things.
といった文のJust becuaseなどはほとんどthatのような意味で用いられています(これはネイティブインフォーマントが正しくはthe fact thatを使うなどのように指摘していることからもわかります)。今はまだbecauseの意味的制約が働いているため、because=thatとは言いがたいですが、次第に純粋な名詞節形成の接続詞としての機能をbecauseが獲得していくことも考えられます。その場合、このbecauseは歴史的には意味的連関で話者がもともと用いたものだから、統語的特性などない、と言うことが可能でしょうか。
文法というのは結局は「後付け」ですから、どのような品詞にも一定の揺れ動き(あいまいさ)があります。特に今回のような規範文法的には正しくないとされるにも関わらず、実際には使用されているような表現では、おっしゃる通り、品詞を一義的に決めるのは難しいとも思います。けれど、品詞や統語的特性まったく問題にしないと、「これはこういう用法」という話になり、丸暗記ということになってしまいかねないので、どうしてそういう形が出てきたのかを考え、現在の学習文法の分類ではどう説明できるか(あるいはどういうものに近いか)、ということを論じることに意味はあると思います。
ですので、私は他の方の説明が間違っているということを言うつもりはさらさらなく、あくまでこういう説明もできる、ということを提示した程度です。