Twitter は文字数を 140 字に制限する不自由さを課すことによって、俳句や短歌のように、却って豊かな言語活動を生み出すに至ったと言えるでしょう。かなり前にこういう考察を書きました:
「偉いので X した」構文はおそらく知名度が極めて低いと思われますが、この記事では Twitter 読点主題構文、いわゆる「Twitter 構文」について取り上げます。
よく「新聞見出し文法でもよく使われる構文であり、話し言葉でも主題がゼロ助詞で導入されることはある」として “Twitter” 構文と呼ぶことに疑義を呈する意見を見かけますが、次のツイートはその点について明確に回答しています。
twitter.comこれはそうは思わなくて、twitter読点主題構文は話し言葉とはけっこう違うと思う。たとえば一度も話題にしていない、TLでも特に話題になっていないことを取り上げて、「ボーガン事件、私の印象では…」みたいな話し方はぼくの直観ではtwitter読点主題構文としては自然だが、話し言葉では変。
— asaokitan (@asaokitan) 2020年6月7日
個人的な感想としては、誤解を恐れずに言えば「情報構造による制約を受けない話題化」だと思いました。