国際生物学オリンピックの過去問題集

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グロタンディーク「現代に生きる科学者の責務」が国立国会図書館デジタルコレクションに

A.グロタンディエック 著 ほか『現代に生きる科学者の責務』,天満堂書店,1975. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12591653 (参照 2024-08-12) 公開範囲は「国立国会図書館内/図書館・個人送信限定」です。

『言語学第2版』の細かい誤植

26ページ下から5行目 (28)は(29)の誤植です. 194ページ16行目 「神の矢はkêla(中性複数)陣中を」は「神の矢はkêla(中性複数)theoîo陣中を」の誤植です.

英文解体新書 第1.3節 例題3の誤読

概要 『英文解体新書』第1.3節例題3には誤読が存在します(下線引用者)。 Relative to our present sensory experience, there is much about the physical objects we ordinarily speak of which is not manifest. For example, at any one time I can see…

BLT1 誤植一覧

メモが散逸する前に BLT1 の誤植や不注意と思われる箇所を一覧にしておきます.ただし,たとえば次の p. 139 のような根本的に修正した方が良いような箇所については,キリがないので省略してあります. When a man refers to a woman as his girlfriend, th…

『収穫と蒔いた種と』第4巻が国立国会図書館デジタルコレクションに

アレクサンドル・グロタンディーク 著 ほか『埋葬(3)あるいは四つの操作 : 一数学者のある過去についての省察と証言』,[辻雄一],[1998]. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13059516 (参照 2024-02-10) 公開範囲は国立国会図書館…

BLT1 §2.4 での二項論とチョムスキーへの批判

今まではつまみ食いだけしていたBLT1(Basic Linguistic Theory: Volume 1 Methodology)を最近は精読していますが,BLT1 §2.4 での二項論批判(70〜71ページ)が少し読みづらかったので,覚書を残しておきます. If one tries hard enough, a multilateral …

『言語学第2版』第2〜4章は読むべきではない

言語学の標準的な教科書である『言語学第2版』には,現代的な観点からはいくつかの問題点が認められています。この記事では,初学者の困惑や誤解を防ぐために,第2〜4章の町田(2004)の問題点を重要度に応じて星の数を増やしたうえで列挙いたします.ただし…

『言語学第2版』第1章の問題点

言語学の標準的な教科書である『言語学第2版』には,現代的な観点からはいくつかの問題点が認められています。この記事では,初学者の困惑や誤解を防ぐために,第1章の松村(2004)の問題点を重要度に応じて星の数を増やしたうえで列挙いたします。 この記事…

『言語学第2版』第5章の問題点

言語学の標準的な教科書である『言語学第2版』には,現代的な観点からはいくつかの問題点が認められています。この記事では,初学者の困惑や誤解を防ぐために,第5章の松村(2004)の問題点を重要度に応じて星の数を増やしたうえで列挙いたします。 この記事…

『新・物理入門』では月面に立てた旗が太陽光をはためかせる!

後輩から山本義隆『新・物理入門』の286ページにある次の記述について質問されました. 光が物体に力を加えることは,現代では,たとえば空気のない月面に立てた旗が太陽光ではためいたり,大きくて軽い人工衛星(風船衛星)の軌道が太陽光の圧力で少しずつ…

Exploring Language Structure と格闘する学生たち

all-for-nothing.com ここでも紹介したように、東京大学大学院人文社会系研究科の言語学研究室が出しているガイダンス資料の「言語学を学ぶ参考情報 (2/2)」(p. 19)に「言語分析」の資料としても挙げられている Payne, Thomas Edward. 2006. Exploring lan…

Cohenは連続体濃度が到達不能基数だと考えていた

最近いろいろとあって連続体濃度について考える必要が出てきたので,そういえば集合論者の人々はどう思っていたんだっけなと調べ直してみた. Cantor は $\aleph_1$,Gödel と初期の Woodin は $\aleph_2$,近年の Woodin は $\aleph_1$ と考えたらしい.要…

デルタ18面体は存在しない:フロイデンタール・ファンデルヴェルデン「あるユークリッドの主張について」

訳者序 本稿は Freudenthal, H; van der Waerden, B. L. (1947). “Over een bewering van Euclides” (“On an assertion of Euclid”), Simon Stevin, 25: 115–121 の日本語訳を 10 年留保によって公開したものである.本文中の訳注は亀甲括弧〔……〕に入れて提…

K会数学科カリキュラムの体験談

どうにも年を経るにつれて少しずつ思い出に綻びばかりが目立つようになるようなので、青春時代の良い思い出の大きな一つとして河合塾K会の数学科のカリキュラムを受講したときの感想でも書き記しておこうと思います。 www.kawai-juku.ac.jp 今は名称と現代数…