国際言語学オリンピックの解説リンク集

IOL Sample Problems は別に入れる必要がないと思ったので、このリンク集からは省いています。日本語で書かれた解説はことはじをご覧ください。 他にもIOLやAPLOの解説がありましたら、ぜひご教示ください。 英語 IOL 2003-1 Transcendental Algebra – an I.…

私の学問観2022

King Gnu の “Teenager Forever” には十代にしか歌えない響きがあったはずなのに、今年でついにその想いを放棄しなければならなくなりました。十代の苦しみをもう一度体験することだけは嫌なので、この一方向性そのものには罪はないどころかそれ自体が救いで…

Zoom に自動で参加するには

メモ.Mac での設定.Automator でカレンダーアラームにより open "zoommtg://zoom.us/join?confno=<ミーティングID>&pwd=<パスコード>" というシェルスクリプトを実行させればよく,環境設定で指定時間の数分前にスリープが解除されるようにしておけばよい.

高速道路のカーブの設計(東大後期 総合科目II 1996-2)

少し前に曲率の説明をする機会があり,その際に次の問題を紹介しました.書いておかないとどうせ忘れるので,メモしておきます. 高速道路のカーブの設計を考える.この際,自動車の運転者にとって運転しやすい自然なカーブ形状が望ましい.そこで,自動車の…

JMO 2017-本選-1 と TOT 1998-秋SA-1(b)

数年前に友人が面白がっていた事実を久しぶりに発掘したのでメモしておきます: 1. $a$, $b$, $c$ を正の整数とするとき, $a$ と $b$ の最小公倍数と, $a+c$ と $b+c$ の最小公倍数は等しくないことを示せ. 第27回(2017年)JMO本選の問題 【基礎 1.7.11】(199…

東大言語学 院試(博士)2018-4

東京大学言語学研究室の大学院博士課程の専門科目問題の 2018-4 は、ある膠着的な言語(言語名は今のところ特定できていません)において主語と目的語の接辞が付加された動詞の内部構造を分析させる問題です。 間違いや不適切な点があれば、コメント欄やお問…

東大言語学 院試(博士)2022-3:ワルング語

東京大学言語学研究室の大学院博士課程の専門科目問題の 2022-3 は、ワルング語の再帰や逆受動を表す形態素 -gali を分析させるものです。 間違いや不適切な点があれば、コメント欄やお問い合わせフォーム、Twitter の DM などでぜひご教示ください。 問題 …

東大言語学 院試(博士)2020-3:クルンフェ語

東京大学言語学研究室の大学院博士課程の専門科目問題の 2020-3 は、クルンフェ語のある名詞クラスにおける単数形と複数形を単一の基底形から導く音韻交替規則を考察させる問題であり、Odden, D. (2013). Introducing phonology (2nd ed.). Cambridge Univer…

東大言語学 院試(博士)2020-4:マドゥラ語

東京大学言語学研究室の大学院博士課程の専門科目問題の 2020-4 は、マドゥラ語の接尾辞 -e と -agi がどのように語順のパターンの違いを生み出すのか考察させる問題です。 間違いや不適切な点があれば、コメント欄やお問い合わせフォーム、Twitter の DM な…

東大言語学 院試(博士)2021-4:所有者繰り上げ

東京大学言語学研究室の大学院博士課程の専門科目問題の 2021-4 は、ある膠着的な言語(言語名は今のところ特定できていません)での所有者繰り上げ (possessor raising/ascension, external possession) を分析させる問題です。 間違いや不適切な点があれば…

東大言語学 院試(博士)2022-4:形容詞のない言語

東京大学言語学研究室の大学院博士課程の専門科目問題の 2022-4 は、ある言語(言語名は今のところ特定できていません)に形容詞という語類を設定することの妥当性を論じさせる問題です。名詞や動詞が普遍的に認められる語類であるのに対し、形容詞が普遍的…

東大言語学 院試(博士)2017-3:比較言語学

東京大学言語学研究室の大学院博士課程の専門科目問題の 2017-3 は、三つの言語群の系統関係を語彙セットの比較によって論じる比較言語学の問題です。 間違いや不適切な点があれば、コメント欄やお問い合わせフォーム、Twitter の DM などでぜひご教示くださ…

東大言語学 院試(博士)2019-3:モンゴ語のサンディ現象と自律分節音韻論

東京大学言語学研究室の大学院博士課程の専門科目問題の 2019-3 は、モンゴ語のサンディ現象を出題したものです。この現象は Goldsmith (1976) により提唱された自律分節音韻論の文脈でよく登場するものであり、 Odden, D. (2013). Introducing phonology (2…

東大言語学 院試(博士)2019-4:逆行態

東京大学言語学研究室の大学院博士課程の専門科目問題の 2019-4 は、去年の三月ごろにも Twitter 上で話題になった逆行態(反転)を出題したものです。言語名は今のところ特定できていません。 この問題は中国の Q&A サイトの知乎でも議論されています。 www…

東大言語学 院試(博士)2018-3:ニヴフ語の子音交替

東京大学言語学研究室の大学院博士課程の専門科目問題の 2018-3 は、ニヴフ語の子音交替における ‘natural class’ problem を出題したものです。どのように解答すべきか迷う部分もあり、出題者の意図を上手く汲み取りきれていないかもしれませんが、以下に示…